『南洋の島で生きた, 朝鮮人、松本の回顧録』
済州大学社会学科の趙誠倫(チョ・ソンユン)教授が編集して発行した本、 『南洋の島で生きた, 朝鮮人、松本の回顧録』は 韓国の済州島にある 堂山書院出版社で2017年に出版され、今年の春には韓国文化体育観光部の主催、韓国出版文化産業振興院の主管で毎年に行っている、世宗図書事業で 2018年教養図書に選定された。
この本は、全慶運と言う朝鮮人が自分の人生を回顧した記録だ。 全慶運(チョンギョンウン)氏は朝鮮半島が日本統治下だった 1915年に韓国のー今の北朝鮮ー平安北道の地方である定州(チョンジュ)で生まれており、東京高等拓殖学校に留学したあと、1939年には南洋貿易株式会社の社員としてサイパン島に派遣された。
それから6年間サイパン北部の島々を転々しながら日本人社員、沖縄の人たち、島の原住民、日本軍と一緒に過ごす。 しかし、太平洋戦争が終わって、サイパンの朝鮮人収容所に収容された。しかし彼は故郷へ帰られなかった。原住民女性と結婚したからである。 彼はそのまま、 島に残って日本式の通名である'松本'でアメリカの市民になり、 終戦後アメリカ領テニアン島で移住してからは農業をしながら暮らしていた。 1939年に島に渡せた彼は、60余年の間、故郷に戻られなく、朝鮮人であり、時には日本人になった。太平洋戦争の敗戦あとはアメリカに所属された人になった。
彼の国だった朝鮮は日本から解放後、大韓民国という新しい国家になった。その国に戻らなかった彼は韓国人にはなられなくてアメリカの島で2003年、息を引き取ってしまった。
この本は、個人記録で歴史を読める点で韓国と日本の近代史の貴重な資料になる。 その当時の朝鮮と日本の物価状況、 経済的な移民と日本軍の動態、 南洋島の原住民の生活の姿も素直でいきいきと描かれた。
また、この本には既にその島々に移住して生活していた沖縄人々も見える。 パガン島で椰子園の管理監督をしていた、諸見、比嘉 などは家族を連れて出稼ぎに行った沖縄人だったのが分かる。 彼らとは仲良く暮らしたエピソドも書いていた。 日本軍にも協力しながら原住民の生活に役に立つことを考える模様も面白いエピソードで読める。 更に南洋の島で過ごした人たちの模様を 挿し絵を添えて説明した点も目立つ。
趙誠倫 教授は2010年から、日本植民地時代の移民、 強制連行、 慰安婦、などの様々な形で太平洋の島に行かれた朝鮮人を研究しており、 2013年には『南洋群島、日本帝国の太平洋の島の支配と挫折』を出版した。 2013年には、全慶運(チョンギョンウン)氏の記録を入手して2017年、 『南洋の島で生きた, 朝鮮人、松本の回顧録』というタイトルで出版した。
⁂出版社代表、金美廷より。
https://www.facebook.com/namudal
e-mail: hayanjib1204@hanmail.net
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