堂山書院の便り・2017年 11月19日 発行
“幼い頃の私の夢は満州に行くことでした. しかし、1939年、私が25歳の時,南洋貿易会社の椰子管理者として南洋の島に来るようになりました。 しかし、日本とアメリカの戦争が起きてしまい,日本は完全に負け、私の人生も完全に潰れてしまいました。故郷には行けなくて、今までこの太平洋の小さな島で住んでいます。私はまもなく死ぬことになります。そしてこのように、私の生きて来た事を書いておくことにします。私は故郷が懐かしい.皆さん、私の歴史を読んでいただけませんか。”
亡くなった彼の声が聞こえる気がします。
2017年11月7日、堂山書院出版社は <南洋島で生きる、朝鮮人松本の回顧録>を発刊しました。
この本の主人公は1915年生まれの韓国人ですが。その時は日本統治時代、それで彼は朝鮮人です。
彼は日本に留学した経験を生かし、友たちから職場を紹介貰い、南洋郡島に行くことにします。この本は、南洋島で40年間過ごした朝鮮人の自分史です。1939年から1945年の間の内容が中心で、主な内容は南洋貿易会社の仕事で椰子の管理をしたこと、それから原住民と沖縄人との関係作りなので、面白いエピソドが沢山あります。
また、戦争の時、日本軍とも仲良くしようとした模様も細かく描いています。
彼は朝鮮人だけど、時によっては日本人として活動します。植民地の国民と感じる時もあるし、自ら日本人と思うときもあります。悔しい事があったら、嬉しいこともある、島の生活、戦争地の模様が読みやすく描いています。
この本は、趙誠倫教授が2013年一月に、サイパン島とテニアン島に調査旅行した時、テニアン島で発見しました。その後、自筆原稿を何回の編集をしながら今回の本の形で変化して今月に発刊するようになりました。
日本統治時代の日本会社、朝鮮人の考え方、沖縄、原住民の生き方まで見える本です。歴史家だけではなく一般の人も自分史を書けるし、それが大きな世界史にも繋がることだと、私は思います。
堂山書院の次の本は
<1964年韓国創価学会>です。趙先生の文章は終わって私に渡ってもらいましたが、もっと読みやすくなるように編集しております。又の出版もお楽しみにお待ちいたします。
――――――――ジェジュから 金 美 廷 です。
" 내 꿈은 만주로 가는 것이었소. 그러나 스물 다섯 살 되던 해에 나는 남양으로 오게 되었소. 사이판섬에서 야자원 관리 일을 했다오. 그런데 일본과 미국 간에 전쟁이 터졌소. 일본이 패망하자 나도 완전히 망했소. 고향에 가지도 못하고 한평생을 태평양 작은 섬에서 살게 되었소. 이제 나는 곧 죽을 것이오. 그래서 이렇게 내 살아온 이야기를 적어두오. 나는 고향이 그립소. 고국의 여러분. 나의 이야기를 읽어 보시오."
조선사람 전경운 씨는 이런 마음으로 자서전을 썼을 것이다.
그는 2003년 티니언섬에서 88세의 나이로 눈을 감았다. 그가 살았던 티니언섬의 마을에는 그가 볼펜으로 쓴 회고록이 몇 차례의 복사를 거치며 낡은 종이묶음처럼 남아 있었다. 티니언섬에서 사업을 하던 몇몇의 한인들에게 선물로 나누어준 자필회고록은, <남양군도에 갔던 조선인 연구>를 위해 2013년 1월 티니언섬을 찾아갔던 조성윤 교수의 손에 들어왔다.
2017년 11월, 전경운의 회고록은 마침내 책이 되어 나왔다. 그가 바라던 대로 고국의 여러 사람들이 그의 이야기를 읽어 주었으면 좋겠다.
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