新垣先生へ
お久しぶりです。
夏の暑さも朝晩には違いがありいつの間にか夏の終わりと秋の始まりが感じられます。
2019年の秋に沖縄に行ってきた以来、先生と顔を合わせながら会ったのは4年めになりますね。そのあいだ、世界が病気になり、お互いの訪問ができない状態で先生も家族も健康に赤いランプが掛ったようにみえるので心配をします。昨年は私も患者になって、大変な手術を受けました。今はすぐ疲れる体になってしまいますので2時間ごとに休みを取りながら過ごすことで 毎日の生活を営みます。年を取った理由もあるけれども危ない世の中に気を付けながら生きるしかないでしょうね。
でも、私に残った先生の生き方はいつも本を読んで、生き生きと文章を書く素晴らしい姿です。それで先生に最近も新聞にコラムをあげるかを伺いました。先生の文章を済州にあるインタネット新聞社にあげたらどうかと思いました。先生の沖縄の話を私が翻訳したら問題ないし先生の文章もこの地域の人々に読ませるなら良いと思いました。それで新聞社の知り合いの記者さんにたずねるとその企画にとてもうれしいかったような反応でした。
しかし、その貧乏な会社の文章値段は安すぎる。この話を趙先生にしたら日本で自分も新聞の原稿費を貰ったことがあることを思い出して済州のマスコミの原稿費は申し訳ないと言いました。私はその会社に毎月当たり1万ウォンを後援していますが20年前に創立以来、あまり財産が増えなかったようです。紙新聞社もないし職人さんとしても3人の記者が全部の小さな会社だからです。私の知り合いもその新聞社に毎月当たりコラムを挙げているですがその人も原稿費を貰ってまた新聞社後援費で贈るかも知れません。原稿費は文字に数も関係なく一回に3,000円だそうです。このくらいなら残念です。
来週の金曜日からは二か月間に八王子に行きゲストハウスで過ごします。最近は室内の電話がなくなったので連絡はまた、ラインでします。
今回に送る箱の中に少しだけの摘みやお菓子を入れました。入れた本には趙先生の文章もあります。植民地時代に済州にあった酒精工場の話です。昨年の秋に来日して研究報告書を書きましたがその中の内容です。残念ながらそれを韓国語だけ。でも済州の写真があるのでお送りします。
今回もその研究の中で別の報告書を書くため、資料をさがすだめに東京の公文書館に行く予定です。
くれぐれもお体に気を付けながらまたお会える日をお待ちします。
2023.08.29.済州から 金美廷 です。
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