名人伝。
<中島 敦>
趙の邯鄲1の都に住む紀昌2에 기록된 활의 명인.">という男が、天下第一の名人になろうと志を立てた。己の師と頼むべき人物を物職するに、当今弓矢を取っては、名手·飛衛3. 활의 명인">に及ぶものがあろうと簸思わぬ。百歩を隔てて柳葉を射るに百発百中するという達人だそうである。紀昌は遥々飛衛を訪ねてその門に入った。
飛衛は新入りの門に、まず瞬きさせることを学べと命じた。紀昌は家に帰り、妻の機織台の下に潜り込んで、其処に仰向けにひっくり返った。目とすれすれにまねきが忙しく上下往来することをじっと瞬かすに見つめていようという工夫である。理由を知らない妻は大いに驚いた。第一、妙な姿勢を妙な角度から良人に覗かれては困るという。いやがる妻を紀昌は叱り付けて、無理に機を織り続けさせた。来る日も来るも彼はこの可笑しな格好で、瞬きせざる修練を重ねる。二年の後には、遽しく往返するマネキが睫毛を掠めても、絶えて瞬くことがなくなった。彼はようやく機の下からはい出す。もはや、鋭利な錐の先を以て瞼を突かれても、瞬きをせぬまでなっていた。不意にお、火の粉が目にと飛入ろうとも、目の前に然灰神楽が立とうとも、彼は決して目をパチつかせない。彼の瞼はもはやそれを閉じるべき筋肉の使用法を忘れ果て、夜、熟睡している時でも、紀昌の目はクワッと大きく見開かれたままである。ついに、彼の目の睫毛と睫毛との間に小さいな一匹の蜘蛛が巣を掛けるに及んで、彼はようやく自信を得て、師の飛衛にこれを告げた。
それを聞いて飛衛がいう。瞬かざるのみではいまだ射を授けるに足りぬ。次には、視ることを学べ。視ることに塾して、さて、小をみること大のごとく、微を見ること著のごとくなったならば、来たって我に告げるがよいと。
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